谷 好通コラム

2019年10月19日(土)

10.19.幸せな二人を見ている内に、つい未来を思った。

台風19号のよる被害は、台風が伴ってきた広範囲かつ記録的な大雨によって、
百を超す河川がいっぺんに複数の堤防決壊と氾濫で、
広い地域が同時多発的に浸水被害にあう深刻な流域水害という
新しい概念とも言える災害でした。

これは多くのニュースが言っているように地球温暖化による影響で、
海の表層温度の上昇と、高温化した表層の厚みが増すことによって、
台風が強大化、莫大な雨を持つメカニズムがあって、
(このメカニズムの解説は大変興味深かった。)
地球は元々温暖化と寒冷化の自然の気候変動のリズムを持っているが、
現代の温暖化現象は、そのなだらかなリズムから外れて、
温室効果ガスなどによる人為的な急激な気候変動が大きな問題になっている。

このままいくと、
今世紀の終わりには4℃から6℃平均気温が上がるそうだ。

今の異常気象が平均気温0.2~0.7℃の上昇で起きている事なのだそうで、
その何倍もの気温の上昇で何が起きるのか、
想像するだけでも恐ろしい。

人類による温室効果ガスの急激な排出の増加が、
自然の気候変動のリズムを崩し、
急激な地球温暖化を引き起こしているのは、
いかなるデータからも明らかなのだろう。
そこから起きている異常気象が、
昔から比べればはるかに防災が整ってきている現代の町をも
同時多発的に広い地域を一挙に水浸しにして人々を打ちのめす。

地球温暖化を緩和して少しでも防ぐ方法は確立していて、
まず、温室効果ガスの排出を早急に減らすことに尽きるのだが、
温室効果ガスの影響の75%を占める二酸化炭素の排出を減らすには、
自動車の電気化もそうだが、火力発電からの脱却も急を要する要素だ。

しかし、地球温暖化を緩和(阻止は出来ない)するには、
大きなコスト、あるいは、利益をあきらめることも必要となるが、
その事と、近い将来に来る危機を緩和する事とを天秤にかけて、
すんなりコストをかけるのは難しいものだ。

近い将来に来る危機はまだ深刻化はしていないのに、
コストはすぐにかかるのだから、今すぐ払うのにはためらいが出る。
そのためらいが、ついには、「地球温暖化なんて空想上の話だ。」と、
コストをかけ、利益を諦める事から逃げるような発想に辿り着くこともある。

というより、理性の部分では地球温暖化を理解し、
出来得る範囲でそれを緩和しなければいけないことはよく判っていても、
今痛みがある訳ではないので、解決の為の行動を今とろうとはしません。

国連で世界の首脳を前に、
16才のグレタ・トゥーンベリさんがスピーチしました。
その抜粋の中に
「二酸化炭素排出量を10年で半分に減らしたとしても、
地球の平均気温を1.5℃以下に抑えるという目標を達成する可能性は
50%しかありません。
私たちは50%のリスクを受け入れられません。
私たちは、結果とともに生きなければいけないのです。」
「地球の温度上昇を1.5℃以下に抑える可能性を67%にするために
残っている二酸化炭素の量は、2018年1月の時点で420ギガトンでした。
今日、その数字はすでに350ギガトンにまで減っている。
そして、現在の排出量レベルを続ければ、
残っているカーボンバジェット(温室効果ガス累積排出量の上限)は、
8年半以内に使い切ってしまいます。」

こう言って、地球温暖化問題の危機が、
取り返しのつかない事態にまで達するまでに、
もう、少しの時間の猶予もない所まで来ている事を具体的に訴えていました。

その上で、
「あなたたちは、私たちを失望させている。
しかし、若い世代はあなたたちの裏切りに気づき始めています。
未来の世代の目は、あなたたちに向けられている。
私たちは決して許しません。」

と、言い放ちました。
本当にその通りだと思います。

私は今、67才、健康優良児ではない私は、
あと20年以上を生きることはないでしょう。
だから、実感として、あるいは恐怖感を持って
地球温暖化を我が身の事と感じることはありません。切実感が無いのです。
もっと年上の世の権力者たちは、もっと切実感を持っていないはずです。

それに対して、若い人たちは、
自分の未来の環境が、理論的に否定されているのだから、
まだ見ぬ我が子の一生も考えればあと100年後までが現実の事です。
その現実が、理論的に、
生きるために困難な環境になっているとして、否定されているのです。

若い人は、未来の生きるための環境を引き換えにしてまで、
今の目先の利益をうんぬんする今の権力者たちの行為を
許すべきではありません。

なぜ急にそんなことを思ったのか。

嬉しいことに、
会社の若い二人が結婚することを報告しに来てくれたのです。
その彼らと、将来の事を話している内に、
だんだん私の頭の中に、上に書いたようなことが思い出されて来て、
二人に
「私はたぶんもう何年かすると死ぬから、
地球温暖化を体感することも無いだろうけど、
君たちはこの先が長いから大変だね。本当に頑張ってね。」と
話しが、変に終わったことを、
台風19号の災害が、地球温暖化に密接につながっていることの
解説を聞いていて思い出したのでした。


おめでとう。本当にがんばってくださいね。
キーパーLABO豊田店木村チーフと、製品開発課森本主任。

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谷 好通

代表取締役会長兼CEO

谷 好通

キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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