谷 好通コラム

2018年11月23日(金)

11.23.上の職に就くと仕事をしなくなる勘違い

私の尊敬する人が「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。」と、
福沢諭吉「学問のすすめ」の言葉をよく使います。
人間生まれた時は、
身分の差も貴賤の差もない平等だが、
いかに学ぶかで差が出来る。と言うような意味らしい。

学ぶとは勉学の事を指すだけではなく、
色々な実際の体験も大切な学びと言える。
というより、具体的な体験を伴わない学習は、
机上の空論という言葉があるように、空しい空回りの論理となりがちです。
逆に実際の体験に裏付けられた学習は、実践的でありより強いものになります。

KeePerの強みも正にここにあると言えます。
この会社の始りはお客様と直接接する店舗(SS→快洗隊→LABO)にあり、
今でも社員のうち一番多くの人がここに属しています。
だから、
たとえば製品開発も、
開発スタッフは店舗の現場を十分に経験してきている者たちばかりであり、
いつもお客様の気持ちと実際の車を知っているので
お客様が本当に喜ぶ製品を造ることになり
更に、作業スタッフの気持ちを自らの事と知り、学んでいるので、
その学びが実践的と言える製品を作り出してくれるのです。
ここがKeePerの強みの原点です。

その現場において、
一つ重要なことがあります。
私達の店舗でも、スタッフ、チーフ、店長と階層があります。
これは人としての上下の関係ではなく、
むしろ、仕事の役割の区分けである事を強く言っています。
店長と言う役割であり、チーフと言う役割、スタッフと言う役割であって、
人間として上とか下なのではない。

しかし、よくある上下の関係とは、
上の者が下の職の者を使って「仕事をやらせて」
下の者は上の職の者から使われて「仕事をやらされる」
だから、上の職の者は、仕事があるとまず先に下の職の者に仕事をやらせて、
自分は奥に引っ込み、
忙しくなって下の職の者がやっている仕事が溢れてくると
やっと上の職の者も仕事に手を出す。
役職が上になると、自分が立派で偉くなったような気がして、
偉い人は手を動かす仕事はしなくてもいいような錯覚をする人がいます。
だいいち上の職の者は下の職の者が働いているのを監督していれば良く、
上の職の者は楽をして、
下の職の者は仕事が続く限りいつまでも上の職の者からの指示で仕事をやらされる。
こういう仕事場では下の職の者が続きません。
実績も下がって給料も減るので、
すぐに辞めがちです。

更にこういう職場では質のいい仕事が出来ません。
つまり、お客様のお車が、きちんとしたキレイにはなりません。
この店では、常に一番下の、経験が短くて、技術も上達していない
つまり一番上手くない者が常に一番たくさんの仕事を、
やらされ仕事として、やっている訳ですから、
大した商品の質ではありません。
あるいはそういう下の者に接客までやらしていれば、
所品知識も乏しく、たくさんの実経験は無いので、
お客様に対して正しいアドバイスも出来ません。
逆に、大した経験もないのに適当にアドバイスしてしまう者がいたとしたら、
そいつは口がうまいだけのペテン師です。

上の職の者と言うのは技術もあって、
商品知識もあり、上手いから昇進したのです。
言って見ればその店舗の看板とも言える者であり、
お客様が一番自分の車をキレイにして欲しい人です。
その人が、わざわざ自分より未熟な下の者を使って、仕事をやらせて、
自分は、のんびりとデスクワークでもしていて、
店が忙しくなってくると、やっと出てきて自分も仕事をするような店は、
商品単価が下がり、リピート客も減って来店客数が減り、
意外と短期間で、
「商品単価が下がる」×「来店客数が減る」=「実績が大きく落ち込む。」
その場合は、
その上の職の者には他の仕事をさせるしかありません。
上の役職になると仕事をしなくなって、
下の者を使って仕事をやらせ始めて、店の質を下げて実績を下げるので、

1.よく言って聞かせて、理解させる。←これが一番難しい。
2.上に上げたが、もう一度下げて、理解させる。←成功することがある。
3.そのままの役職だが、下がいない職場に変える。←成功するが理解はしない。

上の職の者は仕事が上手くて良く出来るので上に上ったのだから、
一番仕事をしなければならない。
少なくとも、下の職の者と一緒に、同じように仕事をしなければならない。

しかし、上の職の者は、商品知識もあって、経験もあるのだから、
お客様との接客、受注を真っ先に引き受けなくてはいけない。
そしてお客様の要望を正しく受けて、結果的にお客単価は上がる。
店舗が忙しくなれば接客受注も増えるので、実際には作業が出来なくなるが、
むしろその方が、単価は上がり、台数も増えて、実績は上がる。
上の職の者は暇な時ほどよく作業し、
忙しくなると、そんな時にはたくさんいるスタッフに作業を託して、
ひたすら接客・受注になるような店舗の実績が確実に上がる。

「商品単価が上がる」×「来店客数が増える」=「実績が大きく伸びる。」
良い店長とは、真っ先に一番働く店長です。
更に、店が忙しくなると店長が接客受注に没頭できる店造りが出来る店長です。

【ダメなケース】
上の職の者が下の職の者を使って「仕事をやらせて」
下の職の者は上の職の者から使われて「仕事をやらされる」
だから、上の職の者は、仕事があるとまず先に下の職の者に仕事をやらせて、
自分は奥に引っ込み、
下の職の者がやらされている仕事が溢れてくると
やっと上の職の者も仕事に手を出す。
だいいち上の職の者は下の職の者が働いているのを監督していれば良く、
下の職の者は仕事が続く限りいつまでも上の職のものからの指示で仕事をやらされる。
すると、
「商品単価が下がる」×「来店客数が減る」=「実績が大きく落ち込む。」

こういう仕事場では下の職の者が長続きしません。すぐに辞めがちです。

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。」とは、
福沢諭吉「学問のすすめ」の言葉です。
人間生まれた時は、
身分の差も貴賤の差もない平等だが、
いかに学ぶかで差が出来る。と言うような意味らしい。

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キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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