谷 好通コラム

2001年08月05日(日)

第186話 日本的“会社”

今回はめんどくさい話
理屈っぽい話です

今、経済について書かれた本を読みかけている
まだ半分も読んでいないので、多くは言えないのだが
本の最初の方にこんなことが書いてあった

?日本的会社の原点は、戦後の人材不足にあった。

?発展途上の段階では、優秀な人材の確保が最優先であった。

?人材を育てるためには、膨大なコストと時間がかかる。

?せっかく育てた人材を外部に取られては、大きな損失である。

?優秀な人材の安定確保のために、企業は“終身雇用制”を敷いた。

?終身雇用制は、仕事が多い時でも少ない時でも、会社は
一定の雇用を強いられることになり、会社にとっては大きなリスク。

?安定した仕事量が絶対に必要である

?それを確保するために
会社どうし、取引先、銀行などとの“株の持ち合い”が始まり
運命共同体を形勢し安定経営を目指した。

?こうして、みんなが(政官をも巻き込んだ)
持ち合い、もたれあう“日本”株式会社体制が形成された

?加えて終身雇用制は、年功序列型組織を生んだ
(「うちの会社」という表現に代表されるように、組織の家族意識化)

?年功序列型組織は、人口組成がピラミッド型である時に成立する

※少子化の現代では人口組成が逆ピラミッド型になりつつある
(年功序列型組織の物理的崩壊)

?“日本”株式会社は、世界に進出。世界の市場で猛威を振るった

? 高度成長を果たし、社会全体の成長に伴い、会社は拡大膨張し、発展できた

?会社自体は安定しているので、外部に対する競争力もさることながら
内部競争・抗争が日常化し、組織全体としては硬直化した

?貿易黒字の巨大化に伴い円高となり、国際競争力が低下するとともに
自由化によって、国内市場においても外国企業が競争に参入

?日本総成長が終わり、一挙にバブル崩壊

?“日本”株式会社も崩壊し
企業も、本気で、生き残り戦略を取らざるを得ない状況になった

?上から下への支配関係、下から上への依存関係
すなわち、支配・依存のタテ系列から
それぞれが、それぞれの自助自立で、生き残りを賭ける社会に変貌

?生き残りの為には、コスト競争に勝ち抜くことが絶対条件
膨れ上がった人件費の削減が必須となる。終身雇用の崩壊

?大きな企業に、良い人材が集まる時代から
小さくても強い体質を持つ企業に、良い人材が集まる時代に

企業は、国際的競争力を持つために
また国内においても外資企業との競争力を持つために
激烈なコスト競争について行くために
組織の再構築(リストラクチャリング)を進めつつある

企業は実力主義的組織の形成を進め、終身雇用関係を清算する
企業同士の株の持ち合いは
税制の改正により事実上困難となり、企業のもたれあいの体質を解消
国政においても、例外でなく社会全体の構造改革が急がれている

私はマクロ経済についてほとんど知識が無いと言っても良いぐらいで
この本を読んで、なるほどなぁ〜と、思ったぐらいだが

実感していることがひとつ
旧態依然の会社は、やはり活気を感じられない

販売はいまだにタテ系列に依存し
社員は終身雇用制にしがみついているような組織は
すでに、競争力を無くしつつあるのではないだろうか
私自身のあり方も含めて
真剣に自省したい

現代の激しい変化について行けず、右往左往している要因が
自らそのものの中にある、ということは分かっているのだろうが
なかなか、今までの感覚、習慣からのフン切りが、出来ない

タテ系列、終身雇用制
そのものには、利点もたくさんあるのだが
ひとつの現象として
いまだに終身雇用制のひとつの悪癖である
社内批判、同僚批判を
面々と“許している”企業は
ダメだろう

いままでの終身雇用の中での立身出世とは、同僚との出世競争であり
同僚の足をひっぱる事によって
自分がのし上がることが必要であった

しかし、大きく変わった現代
力のすべては、外に向かって向けられるべきであり
内部の抗争に一分の力も向けられるべきではない

企業の競争力とは
競争力のある人材、競争力のある経営陣に他ならず

その総力がマーケットに対して向けられ
マーケットにおける競争力、能力の有無によって、組織が形成されることが
これからは必須と思っている

企業は一丸となって競争する本来の姿に戻ることを、要求されている。

※こんな一大事に、ダイエットすらままならず
今日もトンカツを食ってしまった経営者、大丈夫かいな

画像(350x263)

相変わらずキャベツを食べていない

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プロフィール

谷 好通

代表取締役会長兼CEO

谷 好通

キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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