2008年11月25日(火)
残っている昭和 [漫遊]
外川駅から外川の浜に降りる道は全て坂道です。
港町というには磯臭くも無い、まで坂の多い普通の街の坂を降りるにつれて、不思議なことに今まで目の下に見えていた海が、だんだんと背よりも高くなっていくのです。

男たちは漁に行っていないのか、それともとっくに帰ってきて幸せな眠りについているのか。
静かな静かな、外川の街です。

普通の街みたいだなあ。
そう思う私の前に現れたのは、庭に無造作に置いてある魚網。
手入れが終わって干してあるのか、やっぱり臭いはしない、つれは好い天気の証かもしれません。

外川の集落の先端は長崎鼻。
その付け根までは集落があり、そこから西に向かって、外川漁港・犬若漁港そして銚子マリーナと、南向きに伸びる海岸線を利用したはずれが屏風ヶ浦、そして飯岡灯台がちょこっと飛びだしたその南が延々と続く九十九里浜になるというわけです。
つまり、犬吠埼と長崎鼻は東向き、太平洋をアメリカに向かって見晴るかす位置にあるわけです。
ここで育つ子供たちは、どれほどに大きな志を抱くのでしょうか?

さて犬吠埼に行くことにしましょう。
あすこには灯台もありますしね。
電車オヤジは、みの旅を続けているうちに、いつの間にか灯台オヤジにもなりつつあります。
ほらナントカは高いところに登りだがるって、ね(笑)。

銚子電鉄終点外川駅のどん詰まりは、電信柱が突っ立っているその前に車止めがありました。
その向こうはもう民家です。
こういう家に住みたいものだ、と、電車オヤジは思うのですが、皆さんはいかがですかね?

以前は確かに利用されていた、納涼トロッコ車両。
国鉄の貨物車両を切り抜いて改造したのですが、最近は走っていないようですね。
外川駅の側線に放置されていました。

外川駅は、ちっちゃいけれど駅員配置駅です。
そのせいか、待合室はこざっぱりとしていて、人が集まってくる場所、という雰囲気を維持してくれていて、それはとても嬉しいことですね。

全てが昔懐かしいつくりの外川駅。
東京から100キロも離れていない場所にこんな『昭和』が残っているなんて、こんな風景を見ているだけでも気持ちがやわらかくなってきます。
もちろん、自動改札なんてあるはずがないのです。

極めつけはこの手書きの時刻表。
昔はどこでもこうだったのでした。
コンピューターや印刷機器が発達して、きれいで見やすい表示が町に溢れていますが、こんな人の息吹が感じられる、字の上手い下手まで判ってしまうようなものも、いいもんです。
でも、やっぱり今の世の中じゃ排除されてしまうのでしょうね。
手間がかかるし、上手い下手が判るなんて差別だ、なんて…。

さて、それじゃあちょうど発車する電車に乗って、お隣の犬吠駅まで行き、お目当ての犬吠埼灯台に行ってみましょう
Posted by 大貫紀彦 at 17時32分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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